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小林敏彦さん(S54卒)

私にとって羽村コーチはとにかくすごい人でした。野球と指導に熱い思いがあり、高校に入学して経験した私自身の世界観の大きな転回であり、高校時代の思い出の大きな部分を占めています。

■具体的な指導

羽村さんは高校、大学、ノンプロで活躍され、ノンプロでは都市対抗野球大会にも出場したとのこと。ご指導はご自身の体験に基づいた具体的なものでした。
バッティングでは内角、外角のそれぞれのポイントでとらえること徹底指導いただきました。ねらい球を絞る好球必打を徹底して指導いただきました。

■厳しいノック

私はライトを守っていましたが、羽村さんのノックは厳しい思い出があります。右中間、ライト線など外野選手の間に打つので一本一本拾うのが大変でした。

私が外野ノックでバンザイしてしまったとき、ホームベース付近ではぼそっと「奴ダコ」と羽村コーチがつぶやいていたようです。練習後にキャッチャーをやっていた同期の若林君から「今日奴ダコと言われていたぞ」と笑われ、自身のバンザイと奴ダコのイメージを比べながら、厳しいながらも余裕のある羽村さんの人間性を感じたものです。

■オリジナル冬トレ

冬トレは羽村さんのオリジナルメニューで特にきつかった思い出があります。しゃがんだ状態で隣のメンバと手をつなぎながら左右の足を交互に伸ばす「ロシアのダンス」、しゃがんだ状態で縦つながりで歩く「ムカデ歩き」、地面に仰向けに寝て脚を30度の角度持ち上げた状態を1分間保つ下腹筋、等々。このときのトレーニングは体力の向上だけではなく、もうダメだと思いながらも何とかできるという貴重な経験を得たのです。

■選手への思いやり

厳しい指導の中に選手への思いやりがありました。私が1年生のときOB会の選手紹介時に戦力になっていない私を大器晩成型と紹介していただきました。
夏の富浦合宿では就寝前に、工藤先輩を婿に迎えたいから写真を撮らせろとのお話があり、私たちを笑わせてくれました。腰痛を患った選手には、羽村さんのご紹介でいい治療院を紹介してくれたと聞いています。

◆富浦海岸(羽村コーチと宿泊した合宿所近くの海岸)

◆富浦駅(羽村コーチとともに合宿所まで30分歩いた)
■高校卒業後の思い出

高校を卒業後も同期等で会合があると出席いただき、昔話をしました。国高野球部OB戦で痛烈な打球を見せてくれました。
地元の還暦野球でもご活躍されたと聞いています。最後にお会いしたのは2年前の市川名誉会長の葬儀会場でした。もうお会いできないのは寂しい限りです。心よりご冥福をお祈りいたします。

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