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代表寄稿(S63卒 北島さん)

私が高校3年生、主将を務めさせていただいたのは、昭和62年。あれから30年を超える月日が経ちました。高校野球は時代と共に変革しているところはありますが、学生たちが打ち込む姿には変わらぬ熱を感じ、昔も今も強く惹きつけられます。

小学5年生の夏、国立高校が甲子園出場を成し遂げられたことに感動して国高への進学を目指し、野球部への入部を志したことは、よく覚えています。

私の在学中の野球部員は「甲子園出場に感銘を受け入部した」というメンバーがほとんどで、活気があり、プライドもあり、素晴らしいチームであったと思います。甲子園出場という目標を1秒たりとも頭から離さず、もがきながら懸命の努力を続けました。
と、きれいに語ってしてしまいましたが、そのように表現出来ること、実はこれくらいしか頭に浮かばないのです(苦笑)。
私が主将を務めたチームは公式戦1勝しか出来ませんでした。リーダーとして不十分さが多過ぎで、申し訳なさばかりが心に浮かびます。私は下級生のうちから試合に出させて頂き、先輩方に勝利の味を教えてもらっただけに、同期のメンバーには特に心苦しく思います。

そうした経験から思いますのは、「学生達の目標が何で、目標達成に向けた課題は何で、課題克服のための具体的な方法は何か、そしてそれらを検証し、必要があれば修正し、改善していくこと」。このことに雑念なくチームが取り組めることが重要ではないかと。

今、チームの舵取りが出来るのは監督さんです。先生方の業務は多種でご多忙と聞きます。

チームの課題の抽出と課題克服のための具体的な取り組み、その検証、また誰がどう進めるのか、という的確な活動を継続するにあたり、先生方で手が足りなければ、「OB会でも親御さんでも垣根なく協力しあえる」そんな野球部となり、これからの歴史を刻んでいくことを願ってやみません。

蛇足になりますが、私について補足させて下さい。高校時代の悔しさを胸に、当時別名「飯田橋体育大学」と呼ばれた法政大学に進学し、体育会準硬式野球部に在籍しました。甲子園で上位進出した選手多数、高校日本代表やドラフト候補生も在籍する部で、私が最後につけた背番号は「10」(主将)です。東京六大学リーグ4連覇の4回目は自分の代でした。出来損ないには変わりありませんが、わずかな進化は出来たのかもしれません。これも国高野球部の3年間があってこそのことと感謝しています。

 

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