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代表寄稿(S36卒 吉田さん)

<昭和36年卒最後の試合>

「いよいよ本街道に入った明治!!」この年の東京大会の優勝候補筆頭に挙げられていた明治高校との対戦が我々国立高校36年卒の最後の試合となった。当時国高野球部の部長は益永先生だったが、決まった現場指導者はなく、たまにきてくれるOBに指導を仰ぎそれ以外は練習も試合も自分達で考えて行わなければならなかった。
それができたのは堀中、柴田という同期の二人の優秀で熱心なマネージャーが居たからに他なりません。
我々選手へ望む練習試合の相手探しと、その折衝、又練習試合の審判、練習の手伝い等々、彼等が居たからこそ我々は練習にも試合にも打ち込むことが出来た。マルチプレイヤーの長野、勝負強い横井、長打力のある川上、そして国高野球部史上最速と思われる宿谷、等々くせ者ぞろいだったと思う。
東京都予選直前の練習試合で、都立五商、明大中野、所沢工業等の強豪校と互角の戦いをして自信を深め、組合せ抽選の結果三回戦まで勝ち進めば対戦することになる、快速投手、大林を擁する明治高を倒すために月並ながら投手を2m程手前から投げさせ、速球対策をして臨んだが、結果は相手打撃陣の圧力に負けて守備が乱れ、2年生エース楯君の奮闘に報いることができず、2-8で敗れてしまった。今は良い思い出です。

川上君は国高卒業後、亜細亜大学野球部に在籍していたが、日本とブラジルとの親善を深める為に計画された野球チームの結成に全国から応募した選手の中から選出され、1962年3月渡伯することになり、その送別のために直近の有志が集まったときの写真です。
このチームはブラジルで職業に就きながら約5年間の間リオデジャネイロを中心に各地を転戦し、日ー伯親善に努めたと記憶しています。尚、川上君については帰国後数年会う機会もありましたが、現在は消息不明です。

昭和36年卒 吉田雅彦

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