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佐藤誠一さん(S52卒)

 羽村さんを偲んで 佐藤誠一 (S52年卒)

放課後の野球の守備ノック練習で。次は、ショート。羽村さんがバットを振り、ボールが飛んで来る。正面に来る時もあり、二遊間、三遊間に、取れそうで取れないボール、やっと取れるボールが飛んで来る。右へ、左へ走り回る。取れなそうなボールを取って、一塁に投げる時は、気分も良く晴れやかな気持ちになった。しかし、右へ左へ走るのは、短い時間だったが、フリーバッティングの投手もやったときは、かなりバテたなとの思い出があります。 後年社会人になり、市川監督さん、羽村さん、野球部の51年卒、52年卒が集まり毎年新年会が開かれている事を知り、出席するようになりました。7、8年前だつたか、羽村さんは、その時でも野球をやっていて、野球が好きなんだな、体力があるなあと羨ましく思いました。ある時、その新年会で羽村さんに、”昔ノックの時、三遊間、二遊間に打たれるボールは、取りに行くのがキツかったですよ。何で、あんな間を狙って打ったんですか?” と聞くと、”取れそうもないボールを取れるようになるのが練習だ。取れるボールばかり取っていても、上手くならないだろう。”と、言われました。確かにそうだなと、今でも心に残っています。 謹んでご冥福をお祈りいたします。

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